腸の薬
ピコスルファートナトリウム
ぴこするふぁーとなとりうむ / 第3章
💡 作用のポイント
ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示すようになる。
📝 この成分が出題された過去問 2 問
胃腸に作用する成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a ピコスルファートナトリウムは、中和反応によって胃酸の働きを弱めることを目的として配合されている。 b オウレンは、結腸や直腸の粘膜を刺激して排便を促すことを目的として配合されている。 c ビフィズス菌は、腸内細菌のバランスを整えることを目的として配合されている。 d 沈降炭酸カルシウムは、腸管内に生じた有害な物質を吸着することを目的として配合されている。
- 1. a、b
- 2. a、d
- 3. b、c
- 4. c、d
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正解:4
【正解】4番 a 誤り:ピコスルファートナトリウムは大腸刺激性の「下剤(便秘薬)」の成分であり、胃酸を中和する制酸成分ではない。 b 誤り:オウレンは「健胃成分(苦味健胃薬)」であり、排便を促すのはセンナやダイオウなどの生薬である。 c 正しい:記述の通り。ビフィズス菌は乳酸菌等とともに整腸成分として配合される。 d 正しい:記述の通り。沈降炭酸カルシウムは制酸成分だけでなく、吸着成分として用いられることもある。 【要点】 成分の「分類(何をする薬か)」と「主な作用」をセットで覚えることが合格の近道!生薬(オウレンなど)の働きは頻出なので確実に押さえましょう。
瀉下成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a センノシドは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくする。 b ピコスルファートナトリウムは、大腸に生息する腸内細菌によって分解され、大腸への刺激作用を示すようになる。 c 水酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また大腸を刺激して排便を促す。 d ビサコジルは、主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解して生じるガスによって便通を促す。
- 1. 誤 正 正 誤
- 2. 誤 正 誤 正
- 3. 誤 誤 誤 正
- 4. 正 正 誤 誤
- 5. 正 誤 正 誤
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正解:1
【正解】1番 a 誤り。「腸管内で水分を吸収して…」は塩類下剤(酸化マグネシウム等)の説明です。センノシドは大腸を刺激してぜん動運動を高める「生薬系刺激性下剤」です。 b 正しい。記述の通り。ピコスルファートナトリウムは大腸の腸内細菌により活性体に分解され、大腸を刺激します。 c 正しい。記述の通り。水酸化マグネシウム(塩類下剤)は、浸透圧による水分保持と、軽度な大腸刺激作用の双方を示します。 d 誤り。ビサコジルは「接触性下剤(大腸刺激性下剤)」であり、麦芽糖のガスによる作用ではありません。 【要点】 下剤は「刺激性(大腸を動かす)」と「非刺激性(水分を引き込む塩類下剤など)」の作用機序の入れ替えが頻出のひっかけポイントです。成分名と作用の結びつきを正確に覚えましょう。